【オベフロン入り】魑魅魍魎サイクル【シーズン19最終14309位】

挨拶

みなさんこんにちはぎじぇと申す者です。

ポケットモンスターソード・シールド(以下剣盾)は6世代から続いたメガシンカと7世代で登場したZ技が無くなりました。

その代わりにすべてのポケモンダイマックスの権利が与えられたことで一部のポケモンだけが異常なパワーを持つことが無くなり、ここ数年は日の目を見ることのなかったポケモンも可能性を見いだされるなど、非常に楽しい対戦環境になったと感じています。

禁止伝説あり環境が終わり、多くの人が慣れ親しんだルールに戻ったランクマッチシーズン19において私が使用した構築を以下で紹介いたします。

 

構築の原点

剣盾のエキスパンション・パス第1段の鎧の孤島においていくつかの教え技が追加されましたが、その中でもオーベムというポケモンがメテオビームという技を習得したことに着目をしました。

今までの対戦におけるオーベムはその特攻種族値とアナライズという特性を活かしてこだわりメガネなどを持ったアタッカーとしての型がメジャーだったのではないかと思います。

しかしこだわりメガネを持ったオーベムは単エスパータイプということもあり一致技は一貫性がなく、不一致技で拘っても弱いなど活躍をさせることが難しいポケモンであったと思います。

上述したメテオビームという技は下記のような効果を持っており、これを採用してパワフルハーブを持たせることでこだわりメガネと同じように特攻を1段階上げた状態で技の打ち分けが可能となりました。

1ターン目に100%の確率で自分の『とくこう』ランクを1段階上げ、2ターン目で攻撃する。 ポケモン徹底攻略から引用

対面操作を行いオーベムを着地させてメテオビームから崩していく動きが強いと感じ、今回の構築を組み始めました。

以下にて個別を詳細に紹介してまいります。

個別紹介

 オーベム

 

オーベム@パワフルハーブ(アナライズ・れいせい)

179(228)-×(0)-99(28)-194(252)-115(0)-40(0)

サイコショック/10まんボルト/エナジーボール/メテオビーム

ぽけっとふぁんくしょん!

 

構築の原点。

yakkun.com

実際のところは見た目が面白いポケモンだったためなんとなく育成論を見ていたらものすごい内容のものがあったため、流石にこれでは可愛そうだと思い改良・採用をすることにした。

めざめるパワー炎が無くなったことでナットレイなどに対する打点はなくなったが、メテオビームからの打ち分けが可能となったことで鋼に対しても10万ボルトでそれなりに負荷をかけられるようになった。

サイコショックはラッキー、ハピナス意識で採用した。メテオビーム後のサイコショックで図太いラッキーを確定2発で落とすことが出来る。

マイナー過ぎて基本的にサブウエポンも読まれないためエナジーボールラグラージに奇襲をかける動きも強かった。

なお、メテオビームがあることで環境トップのサンダーに強いように思われるが、サンダーがHBベースであったとしても怪電波から入られた場合54.8〜65.0%のダメージしか入らず、羽休めや後続も絡めて簡単に止まってしまいます。

鈍足アタッカーなのに特殊耐久はさほどでもなく物理耐久に至っては壊滅的な数値のため不利対面が出来てしまったときは上から為す術もなく倒されてしまいます。現在の環境トップ10にはカプ・レヒレポリゴン2には辛うじて勝てるかもしれない程度なため、後述するサンダーのボルトチェンジによる対面操作や死に出し・出し勝ちによりその他の勝てるポケモンとの対面を作り圧をかけていく動きをしなければ最初から1体少ない状態で対戦が始まるような状態となります。

 一時期はその遅い素早さを活かしトリックルームを絡めた運用をしていたがアナライズとのアンチシナジーが物凄く、想像以上に火力が足りずとても弱かった。

最初にアナライズで暴れ、後続のクレセリアの月光乱舞で再度トリル下で詰める動きも試したが、やはり火力が足りないのと単エスパー2体の並びが余りにも貧弱だった。

最後に努力値配分は当初命の珠で採用していた名残でHを10n-1として余りをBに振っており、面倒なので直してはいないがこれが活きて物理技を耐えたこともあるのでまあいいのではないでしょうか。

 バッフロン

バッフロン@こだわりハチマキ(すてみ・いじっぱり)

195(196)-178(252)-115(0)-×(0)-116(4)-82(52)

アフロブレイクワイルドボルト/じしん/インファイト

ぽけっとふぁんくしょん!
 
2番目に採用された枠
5世代チャンピオンのアデクがまるでエースのように愛用していたため採用。
素早さを伸ばしてもこれといった仮想敵が存在しないためHAベース。無振りバンギラスポリゴン2を抜けるところまでの素早さ振りとした。
持ち物は捨て身という特性がダイマックス時に効果を失うことから非ダイマックス状態で一番相手に負荷をかけられるこだわり鉢巻を採用。
こだわり鉢巻のアフロブレイクは想定以上に火力があり、HBポリゴンも確定2発とすることが出来るためオーベムと同じく低火力高耐久ポケモンとの対面を作り後続のドサイドンの一貫を作る役割集中的な動きには可能性を感じた。
しかし特性捨て身の効果が乗る技がアフロブレイクワイルドボルトしかなく、ワイルドボルトはHBのアーマーガアに高乱数でも7割程度しか入らないため想像以上に火力がなかった。
地震もH振りをしただけのアローラガラガラをほぼ落とすことが出来ない程度の火力しか無いため基本的に等倍の相手にアフロブレイクを打つ以外は何もしないほうが良いであろう。
一時期は草食でも使用を試みたが、草タイプを受けたところでほとんどの草タイプのサブウエポンで打ち負けてしまうためどうすることも出来ないと感じた。
 カプ・レヒレ

 

カプ・レヒレゴツゴツメット(ミストメイカー・ずぶとい)

177(252)-×(0)-183(252)-115(0)-151(4)-105(0)

なみのりムーンフォースしぜんのいかり/ちょうはつ

ぽけっとふぁんくしょん!
これまでのオベフロンの並びでは何も出来ないエースバーン、両ウーラオスからの引き先として採用。
警戒はされるものの特に水ウーラオスの水流連打に後出しを出来たときはゴツゴツメットでHPの半分を削ることが出来る。
一応、バッフロンとの並びでドラパルトの一致技を両方無効にすることが出来る。
挑発と自然の怒り、ミストフィールドで相手の絡めてを阻害する役割も担っており、なおかつ回復ソースを持っていないため常に過労死しているポケモンだった。
 
サンダー

 

 

サンダー電@アッキのみ(せいでんき・ずぶとい)

177(252)-×(0)-183(252)-115(4)-151(0)-105(0)

ボルトチェンジ/ぼうふう/ねっぷう/はねやすめ

ぽけっとふぁんくしょん!
ボルトチェンジによる対面操作を行いオベフロンを着地させる枠として採用。
カプ・レヒレと共にウーラオスからの引き先にもなる。相手のPTにゴリランダーが居た場合はほぼ100%選出していた。
アッキの実とボルトチェンジはアンチシナジーだが、オベフロンに飛んで来る技を受けつつ再展開をするにあたりこの持ち物以外にはどうしても出来なかった。
実際はボルトチェンジによる対面操作というよりも刺さっているPTを単体で積ませに行く動くのほうがずっと多かった。4連続なども含めなんども暴風を外したが、それでも勝ちを拾うことが出来るなど剣盾環境最強のポケモンなのだということを実感することは出来た。対面操作など捨てるべきだったかもしれない。
ナットレイジバコイルが重かったため怪電波ではなく熱風を採用している。
ドサイドン

 

 

ドサイドンじゃくてんほけん(ハードロック・いじっぱり)

207(132)-211(252)-150(0)-×(4)-82(52)-69(68)

じしん/ロックブラスト/れいとうパンチ/つるぎのまい

ぽけっとふぁんくしょん!
過労死枠その2
物理ATがバッフロンだけでは余りにも貧弱な上誰とも殴り合うことが出来ないため採用された。
相手のPTにサンダーが居た場合は100%選出した。
その他にもエースバーン、ミミッキュランドロス、ドラパルト、カイリューなどと無理やり殴り合わせていた。
サンダーなど電気枠への役割に特化させるのであればもう少しDに厚く振りチョッキをもたせれば暴風による混乱事故や草技を無理やり耐えて切り返すことが容易になるが、上述したエースバーン達とも殴り合わなくてはならないためこれ以上ADに寄せることは出来なかった。それでも不一致の特殊草技や水技を耐えて返り討ちにするようなことも多々ありPTの勝利の多くをこのポケモンが手繰り寄せてくれた。
 ヒードラン

 

 

ヒードラン@たべのこし(もらいび・おくびょう)

193(212)-×(0)-127(4)-151(4)-131(36)-141(252)

マグマストーム/ラスターカノン/だいちのちから/ちょうはつ

ぽけっとふぁんくしょん!
鋼枠
ここまでで重かったフェアリー、鋼、炎や受け回し系にも強いことから採用。
相手のヒードランが重いこともありミラー意識で最速。(6世代からの流用)
マグマストームを当てさえすればとても強かった。サイクルを無理やりカットできる点があまりにも強く他の炎技には出来なかった。
強いのだが得意不得意がかなりはっきりしているポケモンであり、上のしょうもない2体が軸になっているため不利対面を作ってしまうとリカバリーが効かないことが想像以上に多く苦しい立ち回りを強いられることも多かった。
 

苦手なポケモン、構築

ガブリアス

チョッキ、剣舞搭載型ともにとてもきつかった。カプ・レヒレでも押し負けてしまうためドサイドンのダイアイスで無理やり処理をしに行くしか勝ち筋が無く改めて欠陥構築なのだと実感をさせてくれたポケモンだった。

ボルトロス(霊)

どこかの対面で悪巧みをされただけでゲームセットしてしまうポケモンだった。

オーベムのメテオビーム(ダイロック)で倒すことは出来るがサンダーのボルトチェンジが無効なため安全に着地させることは不可能。積まれる前にドサイドンくさむすび(ダイソウゲン)を喰らいつつ倒すしか勝ち筋がなかった。

カメックス

余りメジャーではないと思うのだがなぜか3度もこのPTの前に立ちはだかった。

基本的にどの対面でも殻を破るが安定してしまい、為す術なくPTを半壊させられてしまった。

カイリュー

増えていたHBベースの羽休めを搭載した型がきつかった。

一応、バッフロンでマルチスケイル込みで強引に押し切ることは出来るのだが、HBベースの型では無かったときはその時点で試合が終了してしまう。

・ドラパルト

龍の舞を積まれてしまうと止めることが出来ない。

バッフロンカプ・レヒレで一致技の一貫入っているものの、不毛な択に勝ち続けダイマックスを枯らさなければならないため特に並びとしては機能していなかった。

ウツロイド

オーベムを合わせてサイコショックで倒すしかありません。無理でした。

 

 

基本選出

わかりません。

強いて言えばバッフロンで相手が物理に強いと思っているポケモンを無理やり倒した後にドサイドンを通していく動きだけは少し強いと感じたため、いずれバッフロン以外のポケモンで組み直してみようと思う。

終わりに

最終14309位という圧倒的過去最低順位を更新したあまりにも苦しいシーズンにおいて、ポケモンの性能の大切さを改めて学ぶことが出来た。

また、好きなポケモンから構築を組み始めることはあると思うが、2体適当に採用してしまうと1体の時の比ではないくらい苦しい構築になるということを実感したシーズンだった。