【豚シシ入り】魑魅魍魎スイッチトリル【SVシングルランクマッチ シーズン3最終18846位】
挨拶
お久しぶりです。ぎじぇと申す者です。
2年ぶりの構築記事投稿となります。
前回はポケットモンスター ソード/シールドのシングルランクマッチにて下記リンクの構築で14309位という輝かしい成績を残した記事でした。
ポケモンも第9世代となり、タイトルの通り再び目を見張る成績を残しましたのでこの記事を公開することで記録に残したいと思います。
↓が今回の6体となります。
構築の原点
タイトルに”豚シシ入り”と豚=ブーピッグ、シシ=オドシシです。
この2体が構築の原点となっています。
最初に構築の軸となったのはオドシシでした。
数年前から存在感がなさすぎるということでネタにしており、その上8世代では最後まで登場しないままでした。
しかしPokémon LEGENDS アルセウスにてまさかの進化先が追加。それによりオドシシは進化の輝石という強力なアイテムを使えるようになりました。
トリックルームや催眠術など豊富な補助技を覚え、特性の威嚇により元々それなりの水準にあった(と思われる)物理耐久が更に強化されたことにより、高速回復技のないポリゴン2のような使用感で構築の軸となれると思い採用に至った。
2番目に採用されたのはブーピッグです。
9世代で最も使い道が無さそうなポケモンとしてパフュートンが話題に上がっていましたが、仲間内の会話でオドシシとパフュートンのノーマル2体の並びは流石に可哀想だろうということになり別の豚枠として採用されました。
後述しますが、当然ながらオドシシとブーピッグの2体にはシナジーが皆無、それどころかお互いに邪魔をし合う存在でした。
以下にて6体の解説と立ち回りなどを記してゆく。
個別解説
ブーピッグ
ブーピッグ@たべのこし
テラスタイプ:ほのお
性格:おだやか
187(252)-58-85-142(252)-144(4)-100
テラバースト
ふきとばし
先頭に来ているが実際は2番めに採用された枠。
受け構築の崩しを担っているためCに252振っているが持ち前の特防種族値を活かしたかったのと、控えめにしたところで明確に確定数が変わる相手が居なかったため性格はおだやかとしている。
後述する長く場に居座り相手のサイクルを壊していく役割上後述のオドシシとの相性は最悪だった。
そのため豚シシ構築と言いながら同時に選出されることは一度もなかった。
しかし特性あついしぼうにより炎と氷に耐性を持つことで特殊方面に対しては想定以上の耐性を持ち、受け系統の構築に対して選出をすれば特殊受けをサイコショックで崩しつつ吹き飛ばしを交えて相手のサイクルを単体で破壊することが出来ていた。
テラスタイプはアーマーガアやサーフゴーに対する打点を持つために炎で採用。
そもそも構築とマッチしておらず選出機会は少なかったが選出をすれば少なからず仕事はしていたためこのポケモンを多少見直すいい機会となった。
オドシシ
テラスタイプ:ノーマル
性格:ずぶとい
だいちのちから
リフレクター
179(244)-103-116(188)-105-95(76)-105
構築の原点にして崩壊の原点。
他の使用者の情報を見ると瞑想をしてテラスエースになる運用が多かったようだが、どうしてもオドシシでテラスタルを切りたくなかったため進化の輝石を活かしアタッカーである程度相手を荒らしてから場に出し展開していくスイッチトリルポケモンとしての採用となった。
テラスタイプはこのポケモンでテラスタルを切ることは絶対に無く、テラスピースの無駄だと考えたためノーマルテラス。
技は自主退場技を覚えないためトリックルーム以外は何でも良かったが、トリックルーム下での後続ポケモンの行動回数を少しでも上げるために両壁を採用。
残りの1枠は本当になんでもよかったがだいちのちからとした。
調整はHを奇数にしながらほぼ全振りし、ハバタクカミのムーンフォースを2耐えするまでD振り、残りをBに割いた。
高速回復技も自主退場技も持たないためとても扱いづらかった。
なんとも言い難い耐久をしており、威嚇+進化の輝石を持っていながら耐久を信用することは出来なかった。
早く落ちてもらい後続のエースを通したいときには無駄に生き残りトリックルームと壁のターンを消費、もしくは何もせずに落ちていくといった具合で、私には使いこなすことが出来なかった。
トリックルームをしてから交代で後ろのポケモンを展開しようにも、2度目の降臨時にはオドシシ自身に何かをできる体力が残っていないため単なるこだわり解除のクッションにしかならなかった。
誰かシングルでこのポケモンを使って4桁順位にでも入れたという人が居れば使い方を教えてください。
セグレイブ
セグレイブ@とつげきチョッキ
テラスタイプ:じめん
性格:いじっぱり
221(244)-216(252)-112-85-106-109(12)
きょけんとつげき
じしん
物理特殊両方に対して麻痺・怯みが無い限り氷の礫を含めると2度は行動し仕事をする理不尽なくらいの仕事量を引き受ける尻拭い枠としてとつげきチョッキを持たせた特に言うことのない型で採用。
テラスタイプは電気やフェアリーで採用する余裕はなく、地震の打点を少しでも伸ばすために地面。
幅広い範囲に対応することができるため困った時は初手に投げてテラスタルを切ってしまうことも多かったが、それでも数多くの対戦で勝利をもたらしてくれた。
オドシシの仕事が全く信用できなかったためトリックルーム運用を前提としない性格と努力値振りとなっている。
ストリンダー
ストリンダー@こだわりメガネ
テラスタイプ:ノーマル
性格:ひかえめ
181(244)-129(204)-90-149(12)-92(12)-95
ばくおんぱ
オーバードライブ
特殊のエース、及びセグレイブで勝てないヘイラッシャ、アーマーガア、キョジオーン、ブラッキーなどを強引に崩していくポケモンとして採用した。
こだわりメガネを持ったノーマルテラスばくおんぱは相手の後出しの際に少し削りを入れてしまえばハピナス相手でさえも押し切れる凄まじい火力を持っていた。
この構築を使っていて唯一良かったと思う発見だった。
ノーマル技と電気技がメインウェポンになるため、相手にじめんタイプとゴーストタイプが居た場合はこだわりメガネ持ちだとバレた時点で交代で簡単に一貫を切られてしまう点が問題となった。
特に相手に守る持ちのポケモンが居た際はこだわりをロックされてから安全に交代をされる点が大きな問題となった。
当初はものしりメガネを持たせ採用していたが、テラスタルをしないキョジオーンに食べ残し込みでギリギリ受けられてしまう火力だったため渋々こだわりメガネをもたせた。
このポケモンを軸に構築を組むことができればものしりメガネやシルクのスカーフでも十分すぎる火力を出すことができるため、また機会があれば使ってみたいと思うポケモンだった。
ヘイラッシャ
ヘイラッシャ@こだわりハチマキ
テラスタイプ:くさ
性格:ゆうかん
225-167(252)-167(252)-85-86(4)-49
ウェーブタックル
テラバースト
ゆきなだれ
じしん
セグレイブと相性のいいトリックルームエースとして採用。
環境にいるヘイラッシャの多くがHB方面に多く割いた耐久型であくびから相手を崩しに行く型だったため、相手に想定外のダメージを与えることが出来、ヘイラッシャ対策として出てきた多くのポケモンを破壊してくれた。
またオドシシが相手に完全に積みの起点にされてしまうため、天然持ちのこのポケモンの存在は構築にとってとても重要だった。
当初はAD振りで採用していたが、この場合物理方面の耐久が想像以上になくなってしまいオドシシが無駄にトリックルームターンを消費した状態で降臨をさせるとカイリューなどにゴリ押しされてしまうことが発生した。
そのため特殊方面に対する役割は完全に捨てたAB振りとしての採用となった。
ソウブレイズ
ソウブレイズ@きあいのタスキ
テラスタイプ:くさ
性格:ようき
151(4)-177(252)-100-72-120-150(252)
むねんのつるぎ
かげうち
豚シシを出せない際に主に初手に投げてきあいのタスキを盾に対面構築的に振る舞う駒として採用した。
草テラバーストが欲しくなる場面も沢山あったが、どの技も切ることが出来なかった。
シーズン3の下位という条件付きではあるが、初手に投げられるセグレイブ、ハバタクカミ、テツノドクガ、テツノツツミ、マスカーニャ、サーフゴー辺りを砕ける鎧込みで無理やり突破し1体で1.5体くらいを持って行ってくれることもある想定以上に活躍したポケモンだった。
おそらくシーズン4に使っていたら初手からハバタクカミやテツノツツミが初手から出てくることはあまりなかったと思われるためそこまで活躍できたかは分からないが、刺さっている構築に対してはこのポケモンだけでEasy Winできるほどのパワーを持っていた。
基本選出
わかりません。
対戦を重ねるごとにものすごい勢いでオドシシに対する信頼が落ちていったため、次第に低速エースで対面構築的に立ち回ることが多くなっていった。
セグレイブとソウブレイズが環境に多く居たヘイラッシャに対してやれることがほぼ無いが、ヘイラッシャに強いストリンダーも後出しの際にウェーブタックルをされると半分以上体力が削られてしまうためかなり窮屈な立ち回りを強いられ続けていた。
本来はその耐久を誤魔化すのオドシシの両壁だったが、本人の性能をそもそも誤魔化すことができなかった。
ブーピッグに関してはオドシシから構築を組み始めた都合上あまり活かしてやる事ができなかったが、受け系統など刺さっている構築に対してはそれなりに仕事していたため、ステルスロックや毒びしを絡めたブーピッグを活かす構築を組んでやればやれることはあると感じた。
マスターボール級の下位にいる人達のセグレイブの多くがつららばりをしてきたため厚い脂肪は全く認知されていないものと思われる。
基本パターン
セグレイブ+オドシシ+ストリンダーorヘイラッシャ
ソウブレイズ+セグレイブ+ヘイラッシャorストリンダー
ブーピッグ+セグレイブ+ヘイラッシャorストリンダー
終わりに
オベフロンの14309位を下回る18846位という最終順位だったが残念でもないし当然。
対戦中はとにかく立ち回りが窮屈で苦しく呻き続けていた。
今後はもうこのような意味不明な構築を使うことは無いと思うので、いつの日か上位にランクインした際に構築記事を書くことができる日が来ることを願っている。
【オベフロン入り】魑魅魍魎サイクル【シーズン19最終14309位】
挨拶
みなさんこんにちはぎじぇと申す者です。
ポケットモンスターソード・シールド(以下剣盾)は6世代から続いたメガシンカと7世代で登場したZ技が無くなりました。
その代わりにすべてのポケモンにダイマックスの権利が与えられたことで一部のポケモンだけが異常なパワーを持つことが無くなり、ここ数年は日の目を見ることのなかったポケモンも可能性を見いだされるなど、非常に楽しい対戦環境になったと感じています。
禁止伝説あり環境が終わり、多くの人が慣れ親しんだルールに戻ったランクマッチシーズン19において私が使用した構築を以下で紹介いたします。
構築の原点
剣盾のエキスパンション・パス第1段の鎧の孤島においていくつかの教え技が追加されましたが、その中でもオーベムというポケモンがメテオビームという技を習得したことに着目をしました。
今までの対戦におけるオーベムはその特攻種族値とアナライズという特性を活かしてこだわりメガネなどを持ったアタッカーとしての型がメジャーだったのではないかと思います。
しかしこだわりメガネを持ったオーベムは単エスパータイプということもあり一致技は一貫性がなく、不一致技で拘っても弱いなど活躍をさせることが難しいポケモンであったと思います。
上述したメテオビームという技は下記のような効果を持っており、これを採用してパワフルハーブを持たせることでこだわりメガネと同じように特攻を1段階上げた状態で技の打ち分けが可能となりました。
1ターン目に100%の確率で自分の『とくこう』ランクを1段階上げ、2ターン目で攻撃する。 ポケモン徹底攻略から引用
対面操作を行いオーベムを着地させてメテオビームから崩していく動きが強いと感じ、今回の構築を組み始めました。
以下にて個別を詳細に紹介してまいります。
個別紹介
オーベム
オーベム@パワフルハーブ(アナライズ・れいせい)
179(228)-×(0)-99(28)-194(252)-115(0)-40(0)
サイコショック/10まんボルト/エナジーボール/メテオビーム
ぽけっとふぁんくしょん!構築の原点。
実際のところは見た目が面白いポケモンだったためなんとなく育成論を見ていたらものすごい内容のものがあったため、流石にこれでは可愛そうだと思い改良・採用をすることにした。
めざめるパワー炎が無くなったことでナットレイなどに対する打点はなくなったが、メテオビームからの打ち分けが可能となったことで鋼に対しても10万ボルトでそれなりに負荷をかけられるようになった。
サイコショックはラッキー、ハピナス意識で採用した。メテオビーム後のサイコショックで図太いラッキーを確定2発で落とすことが出来る。
マイナー過ぎて基本的にサブウエポンも読まれないためエナジーボールでラグラージに奇襲をかける動きも強かった。
なお、メテオビームがあることで環境トップのサンダーに強いように思われるが、サンダーがHBベースであったとしても怪電波から入られた場合54.8〜65.0%のダメージしか入らず、羽休めや後続も絡めて簡単に止まってしまいます。
鈍足アタッカーなのに特殊耐久はさほどでもなく物理耐久に至っては壊滅的な数値のため不利対面が出来てしまったときは上から為す術もなく倒されてしまいます。現在の環境トップ10にはカプ・レヒレとポリゴン2には辛うじて勝てるかもしれない程度なため、後述するサンダーのボルトチェンジによる対面操作や死に出し・出し勝ちによりその他の勝てるポケモンとの対面を作り圧をかけていく動きをしなければ最初から1体少ない状態で対戦が始まるような状態となります。
一時期はその遅い素早さを活かしトリックルームを絡めた運用をしていたがアナライズとのアンチシナジーが物凄く、想像以上に火力が足りずとても弱かった。
最初にアナライズで暴れ、後続のクレセリアの月光乱舞で再度トリル下で詰める動きも試したが、やはり火力が足りないのと単エスパー2体の並びが余りにも貧弱だった。
最後に努力値配分は当初命の珠で採用していた名残でHを10n-1として余りをBに振っており、面倒なので直してはいないがこれが活きて物理技を耐えたこともあるのでまあいいのではないでしょうか。
バッフロン
カプ・レヒレ
177(252)-×(0)-183(252)-115(0)-151(4)-105(0)
ぽけっとふぁんくしょん!サンダー
サンダー電@アッキのみ(せいでんき・ずぶとい)
177(252)-×(0)-183(252)-115(4)-151(0)-105(0)
ボルトチェンジ/ぼうふう/ねっぷう/はねやすめ
ぽけっとふぁんくしょん!ドサイドン
ヒードラン
ヒードラン@たべのこし(もらいび・おくびょう)
193(212)-×(0)-127(4)-151(4)-131(36)-141(252)
マグマストーム/ラスターカノン/だいちのちから/ちょうはつ
ぽけっとふぁんくしょん!苦手なポケモン、構築
チョッキ、剣舞搭載型ともにとてもきつかった。カプ・レヒレでも押し負けてしまうためドサイドンのダイアイスで無理やり処理をしに行くしか勝ち筋が無く改めて欠陥構築なのだと実感をさせてくれたポケモンだった。
・ボルトロス(霊)
どこかの対面で悪巧みをされただけでゲームセットしてしまうポケモンだった。
オーベムのメテオビーム(ダイロック)で倒すことは出来るがサンダーのボルトチェンジが無効なため安全に着地させることは不可能。積まれる前にドサイドンでくさむすび(ダイソウゲン)を喰らいつつ倒すしか勝ち筋がなかった。
余りメジャーではないと思うのだがなぜか3度もこのPTの前に立ちはだかった。
基本的にどの対面でも殻を破るが安定してしまい、為す術なくPTを半壊させられてしまった。
増えていたHBベースの羽休めを搭載した型がきつかった。
一応、バッフロンでマルチスケイル込みで強引に押し切ることは出来るのだが、HBベースの型では無かったときはその時点で試合が終了してしまう。
・ドラパルト
龍の舞を積まれてしまうと止めることが出来ない。
バッフロンとカプ・レヒレで一致技の一貫入っているものの、不毛な択に勝ち続けダイマックスを枯らさなければならないため特に並びとしては機能していなかった。
オーベムを合わせてサイコショックで倒すしかありません。無理でした。
基本選出
わかりません。
強いて言えばバッフロンで相手が物理に強いと思っているポケモンを無理やり倒した後にドサイドンを通していく動きだけは少し強いと感じたため、いずれバッフロン以外のポケモンで組み直してみようと思う。
終わりに
最終14309位という圧倒的過去最低順位を更新したあまりにも苦しいシーズンにおいて、ポケモンの性能の大切さを改めて学ぶことが出来た。
また、好きなポケモンから構築を組み始めることはあると思うが、2体適当に採用してしまうと1体の時の比ではないくらい苦しい構築になるということを実感したシーズンだった。